夢逢人かりそめ草紙

日常のあふれる思いを心の発露として綴り・・。

小鳥たちは寒い時節は、懸命に縄張り争いを見て、私は微苦笑を重ねて・・。

私は東京郊外の調布市の住み、民間会社を2004年(平成16年)の秋に定年退職し、
多々の理由で年金生活を始め、早や11年生の70歳の身である。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭に古ぼけた築後37年の一軒屋に住み、
お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

我が家は世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みの地域に住んでいるが、
小庭には定期便のように小鳥が飛来する・・。

この時節を迎えると、ここ10日前の頃から、
樹の高い処に止まって、何かしら甲高い鳴き声をしたり、別の小鳥は離れた樹で止まり、
やはり甲高い鳴き声をたびたびしている。

昨日の朝のひととき、いつものように小鳥が甲高い鳴き声をしていたので、
『XXちゃんさぁ、小鳥たちが最近・・変に甲高い鳴き声をしていているよねぇ』
と私は家内に話しかけたりした。

『あれは・・小鳥がこの周囲は私の縄張りょ、と宣言している鳴き声なの』
と家内は笑いながら私に言った。

『そうなの・・』
と私は家内から教えられた苦笑したりした。
       

私は小鳥にも無知で、家内は小鳥に関して詳しいのである。

晩秋になると、目白(メジロ)、シジュウカラ、雀(スズメ)が多い、と確か5年前の頃に教えて貰ったことを、
ぼんやりと私は思いだしたりした。

この時は、午前の10時過ぎに、居間で家内とお茶の時間としていた。
私は煎茶で家内はコーヒーであるが、
居間の窓際のテーブルにお盆を置いて、飲んでいた。

モミジの朱色の葉は、わずかに残っているが、小枝に小鳥が2羽が飛んで来た。
『XXちゃん、小鳥が2羽・・いるよ』
と私は小鳥好きな家内に言った。

『あれはメジロです・・』
と家内は言った。

『あれがメジロかょ・・』
と私は言った。

『前にも・・教えてあげましたょ・・』
と家内は微笑みながら言った。

私は雀(スズメ)ぐらいは解かるが、あとはすべて小鳥と称している。
そして恥ずかしながら目白(メジロ)は、確か私の住む調布市の市の鳥と制定されていることを思い浮かべ、
苦笑したりした。
       

メジロの1羽は小枝から小枝に飛んで、何かを啄(つい)ばんでいる・・。

もう1羽のメジロは小枝から枝先の方に移動し、少し身体をよろけている・・。

家内は笑っている・・。

家内に言わせれば、器用に餌(えさ)を啄(つい)ばめことのできるメジロもいれば、
或いは不器用なメジロもいるらしい。

以前も家内から教えられたことであるが、
さしずめ少しよろけたメジロは私に似ているのかしら、と思って私はみつめたりした。

よろけたメジロは、この後はしっかりとした枝に止まり、
先程の動悸を鎮(しず)めているのか、陽射しを浴びたりしていた。
       

このようなことを私は思い浮かべたりした後、
やはり小鳥たちも冬季になると何かと餌不足となるので、この時節に縄張り争いをするのか、
と苦笑したりした。

私は中小業の民間会社を35年近く勤めていたが、
私は殆ど専門職の多い管理畑だったので、社内の後方支援のような立場であり、
上層部の栄進には無縁となったが、出世コースの制作、営業畑の多く人の奮戦を見たりしてきた。

そして派閥のようなグループをそれぞれ作り、意気揚々としたふるまいを傍観していた。
こうした中で栄達された方、或いは敗退して退社された方を眺めたりしてきた。

私は新聞や雑誌などで、何かと無知な官界、政界も同じように、多くの方たちは派閥を作り、
互いに縄張り争いをしている、と学んだりしてきた。

この寒い時期には、甲高い声で鳴く百舌鳥(モズ)が参戦し、
小鳥たちを見ていると、小鳥もよくやるよなぁ、苦笑させられたりしている。

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